- 永住権申請の準備をしている
- どの書類が必要なのか確認したい
- 自分が申請条件を満たしているかを判断したい
これから永住権の申請をする方。
「永住権の申請にどんな書類が必要なの」と思っていませんか。
初めての申請は、情報が複雑で何から手をつけていいか迷ってしまいますよね。
この記事を書いた人
永住権専門の行政書士
相談実績1000件以上
この記事では、永住権(永住ビザ)の申請に必要な書類を解説しています。
この記事を読めば、スムーズに申請準備を進めることができます。
永住ビザとは?基礎知識
永住ビザ(永住権)とは、日本に期限なく滞在できる在留資格のことを指します。
通常の在留資格には有効期限があり、定期的な更新が必要です。
しかし、永住ビザを取得すれば、原則として更新の必要がなくなり、安定した生活を送ることができます。
また、就労制限がないため、職業の選択肢も広がります。
永住権許可申請の提出書類一覧と取得方法
永住権に必要な書類を見ていきましょう。
永住許可申請書
出入国在留管理庁の公式サイトまたは窓口で入手できます。
記入ミスに注意して丁寧に書きましょう。
写真(縦4cm×横3cm)1葉
6か月以内に撮影されたものが必要です。
背景は無地、顔がはっきり写っていることが条件です。
写真の裏面に氏名を記入。その後申請書に貼り付けましょう。
在留カード
原本を確認のため持参が必要です。
パスポート
原本を確認のため持参が必要です。
住民票(世帯全員の記載があるもの)
市区町村役場で取得します。
マイナンバー以外はすべて記載したものをご用意ください。
課税証明書および納税証明書(過去5年分)
住んでいる市区町村の役所で取得します。
過去5年分の課税証明書および納税証明書を取得しましょう。

申請人が、以下の在留資格の方は直近3年分で足ります。
- 日本人の配偶者
- 永住者の配偶者
- 特別永住者の配偶者
さらに、日本人、永住者及び特別永住者の実子等の場合は、直近1年分で足ります。
国税の納付状況を確認する資料
源泉所得税及び復興特別所得税、申告所得税及び復興特別所得税、消費税及び地方消費税、相続税、贈与税に係る納税証明書(その3)が必要です。
住所地を管轄する税務署から発行されます。
直近2年間の年金の支払いがわかる書類
ねんきんネットの「各月の年金記録」の印刷画面を提出しましょう。
≫参考:日本年金機構(ねんきんネット)
健康保険の加入状況がわかる書類
1.健康保険被保険者証(写し)
現在、健康保険に加入している方は提出します。
2.国民健康保険被保険者証(写し)
現在、国民健康保険に加入している方は提出します。
申請人又は申請人を扶養する方の職業を証明する資料
申請者や申請者を扶養する者の職業を証明する書類が必要です。
会社等に勤務している場合
在職証明書
自営業等である場合
- 確定申告書控えの写し
- 営業許可書の写し(ある場合)
その他
必要に応じて以下の書類が必要です。
- 預貯金通帳の写し
- 上記に準ずるもの
身元保証に関する資料
身元保証人に関する書類が必要です。
≫参考:身元保証書
さらに、身元保証人の本人確認書類(マイナンバーカードの写し等)も必要です。
申請人の親族一覧表
申請人が以下の在留資格を有している場合に必要な書類です。
- 日本人の配偶者等
- 永住者の配偶者等(実子又は特別養子を除く。)
≫参考:親族一覧表
了解書
入管のホームページがダウンロードできます。
≫参考:出入国在留管理庁
審査で不許可になりやすいケースと注意点
永住許可申請は、提出すれば必ず通るものではありません。
一定の条件を満たしていない場合や、書類に不備があると、不許可になることもあります。

まず多いのが、「在留期間が足りていない」ケースです。
原則として日本に10年以上継続して在留していることが求められます。
しかし、出国期間によって、実際のカウントが変わることがあります。
次に、「納税や年金の未納」があると、審査で大きなマイナスになります。

入管は生活の安定性を重視するため、金銭面の管理がしっかりできているかが問われます。
さらに、「収入の安定性が不十分」な場合も、不許可になるリスクがあります。
アルバイトや短期雇用ばかりの方、所得が少ない方は、生活が不安定とみなされる可能性があります。
最後に、書類の不備や虚偽申告は、当然ながら大きなマイナス要因です。
事実と異なる内容があると、信頼性を欠くとして審査に悪影響を及ぼします。
申請を成功させるには、条件の確認だけでなく、「細かい部分まで丁寧に対応する姿勢」が大切です。
≫参考:永住権の申請条件をわかりやすく解説|自分が対象か今すぐチェック!
永住許可申請の流れと事前準備のポイント
永住許可の申請は、しっかりとした準備が求められます。
スムーズに進めるためには、全体の流れを理解しておくことが大切です。

永住許可申請の流れは、以下のようになります。
- 申請条件の確認:在留年数や収入、納税状況など、自分が要件を満たしているかをチェックします。
- 必要書類の準備:提出書類に加え、自分の在留資格や状況に応じた追加書類を揃えます。
- 出入国在留管理局への提出:書類が揃ったら、管轄の入管に申請します。
- 審査・結果通知:審査には通常6か月ほどかかり、不許可の場合でも通知があります。
≫参考:【保存版】永住権の申請手続きまとめ|これ1本で流れが全部わかる!
申請前の準備で特に重要なのが、必要書類の確認と取得です。
書類の不備や不足があると、審査に時間がかかったり、不許可になる原因になります。

また、事前に過去の納税記録や年金の納付状況を確認しておくのもポイントです。
【よくある質問(FAQ)】初心者の不安にすべて答えます
永住許可の申請は、手続きが多く専門用語も出てくるため、不安を感じる方が少なくありません。
ここでは、永住権を申請する方からよく寄せられる質問とその答えをまとめました。
基本的な疑問を解消し、安心して準備を進める参考にしてください。
Q1. 永住ビザと帰化は何が違うの?
永住ビザは「日本にずっと住める資格」であり、国籍はそのままです。
一方、帰化は「日本国籍を取得する」手続きで、自国の国籍を失うことが一般的です。
≫参考:【帰化とは?】永住との違い。帰化は難しいのか。メリットも解説!
Q2. 家族全員で永住申請できますか?
はい、可能です。
ただし、家族一人ひとりが申請条件を満たしている必要があります。
Q3. 申請から結果が出るまでどれくらいかかりますか?
通常、申請から許可までには6か月程度かかります。
ただし、書類に不備があったり、審査が複雑な場合は、さらに時間がかかることもあります。
Q4. 不許可になったらどうすればいい?
不許可の理由は通知されますので、内容をよく確認しましょう。
条件を再確認し、不足していた点を改善したうえで再申請することが可能です。
【まとめ】永住権取得の第一歩を今ここから
永住権の申請は、人生の大きな節目とも言える重要な手続きです。
この記事では、永住ビザの必要書類、注意点までを順を追ってご紹介してきました。
永住権は、一度取得すれば更新の必要がなくなり、生活の自由度が大きく広がります。
就労の制限がなくなり、住宅ローンの審査にも有利になるなど、さまざまなメリットがあります。

永住権の申請でお困りの方。
当事務所は永住権の申請代行を行う行政書士事務所です。
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記事の監修者
行政書士塚田貴士事務所
代表 塚田 貴士
【専門分野】
永住権申請、帰化申請、その他外国人の在留資格。
相談実績1000件以上。
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